ストリート・オーケストラ(2015)
すごく切ないし現実的なんだけど、すごく美しい映画だった。
実話を元にしてるらしいので、全てまるっと上手くいってみんなハッピー!って終わり方じゃなかった。
人が死ぬし、親はクソだし、生きていく上では犯罪と隣り合わせだし、でもそれがリアルを感じさせてたかな。
全員かは分からないけど、主要キャストはみんなブラジルのサンパウロ出身だった。
あーこれが現実なんだ。スラム街で生まれてしまったら、自分だけの意思で生きていくことが難しいんだ。そんなことを思いながら観ました。
でも演奏シーンは涙が出るぐらい素敵だった。
バイオリンとギターの遊びみたいなセッションが良かったなぁ。
みんな子どもの頃はできれば犯罪なんてしたくない、こんな風に生きていきたくない、そう思ってるんだけど家族を捨ててスラム街から抜け出すことを最初から諦めてるような印象を受けた。
淡々とした映画なんだけど、良い作品だった。また観たい。
メン・イン・キャット(2016)
猫かわいい。
これ20年前の作品だよと言われても全然おかしくないな。
嘘くさい合成と彩度上げた映像がなんとも言えない古臭さ。
B級映画の部類かな?と思ったけどそういうわけでもないらしい。
フランスと中国が作ったんだって。そうですか。
内容はファミリー映画って感じで猫とおじさんが入れ替わっちゃった!的なベタな設定だけどそこまで悪いわけじゃなかった。猫かわいいし。
まぁでも面白くはないですよ。猫はかわいいけど。
かわいいけど全然笑えないしもう観ることは無いと思う。
小さい子が観ても別に面白くないんじゃないかなー。どんな層を狙ってるんだろう。
猫を見るだけだったら、もっと良い映画があると思います。
海よりもまだ深く(2016)
感動作と銘打ってたけど、感動させる映画じゃなかった。
どこにでもあり得る日常の何日かを切り取った作品。
でもとても良かった。
別に何も起こらないんだけど、現状から変わるとか再生するとかそういう話じゃなくて、普通にある(元)家族の話だと思うんだけど、阿部寛に自分を重ねるのも変な話だけどそうなっちゃう。
みんななりたいようになれるわけじゃないし、言い訳だってしてしまうし、全部失いたくないけど、自分のアイデンティティだってある。
それでも生きてるし歩いていかなきゃなー。
駄目人間役なのに全然イラッとしないのが阿部寛。阿部寛はすごい。
私が一番好きなシーンは樹木希林と阿部寛がコップで凍らせたカルピスをスプーンでガリガリやってるシーン。なぜか分からないけどあのシーン大好き!胸がキュンとなる。
ハナレグミの主題歌も良かったなー。
出演者みんな良かった。
吉澤太陽くんめっちゃ良い子や…。あんな子どもいたら可愛くて仕方ないよね。
日本映画が好きな人にはとてもおすすめ。
ゆりかごを揺らす手(1992)
やっぱりタイトルだけは聞いたことあるって作品は観ないといけないなーと思った。
怖いけど面白かった。ドキドキ系。
過剰な演出や凶器が無いのが良かった。
前半はなんでや!空気読んでよ!騙されすぎや!ともどかしくてストレス溜まる系かな?と思った
でもあの夫婦、どう考えても能天気すぎる!
ベビーシッターって絶対簡単に決めるものじゃない。普通決めないと思うけどさ。
ジャングル・ブック(2016)
小さい狼が可愛い。
吹き替えで観ない方が良かった。
少年以外CGっていうのがすごい。ふわふわ。
話はいまいち。アニメの方が良かったかな?
とにかく小さい狼が可愛い。
★★★☆☆